NSXオフ会「NSX OFF IN RCB 2025」の会場となる新店舗「R-Community-Base」の紹介ムービー第2弾が昨日公開されました
シミュレーターの内容などが細かく動画になっています!
店舗紹介動画はこちら:野尻さんシミュレータータイムアタック
この動画では、レーシングドライバーの野尻智紀さんがレーシングシミュレーターでタイムアタックを行い、その後にシミュレーター初心者や、より速く走りたい人に向けて運転技術の基礎と応用を解説しています。
野尻さんのタイムは2分12秒9で、実際の走行と感覚が非常に近く、シミュレーターの再現性の高さを評価しています。
内容の要約
野尻選手による運転技術のポイント
1. ライン取りの基本:アウト・イン・アウト
全てのコーナーでタイムを出すための基本は、「アウト(外側)→ イン(内側のクリッピングポイント)→ アウト(外側)」というライン取りを徹底することです。
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内側を走りすぎると:コーナーが急になり、車を曲げる量が増えるため、スピードを大きく落とさなければならず非効率になります。
2. アクセルとブレーキングの区間分け
コーナーは、減速区間と加速区間に明確に分けることが重要です。
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減速区間:ブレーキング開始からクリッピングポイントまで。ここでは車を曲げる準備をします。
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加速区間:クリッピングポイントから出口まで。
3. アクセルを踏むタイミング
タイムを出すための最重要ポイントの一つです。
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早すぎる加速の弊害:コーナーの進入側からアクセルを全開にしてしまうと、車が外側に膨らむアンダーステアが発生し、コースアウトにつながります。
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理想のタイミング:クリッピングポイントを通過し、車がある程度外側を向いてから(ハンドルを戻し始めている状態)アクセルを踏み込むことで、車を前に効率よく進ませることができます。
4. FF車向けの応用(シビックタイプR)
FF車はアクセルを踏むとアンダーステアが出やすいため、さらに繊細なアクセルワークが必要です。
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コツ:フロントタイヤがクリッピングポイントを通過し、リアタイヤがクリッピングポイントに達したあたりでアクセルを踏み始めると、アンダーステアを抑えつつスムーズに加速できます。
5. シミュレーター特有の運転感覚
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減速G(Gフォース)への対応:シミュレーターでは実車のような減速Gを感じないため、映像や車の挙動を見て「今止まれなかったな」と判断し、次の周にブレーキングの強さやタイミングを調整していく「フィードバック作業」が重要になります。
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動くシートの是非:初心者には車の動きを理解するのに役立ちますが、プロレベルでは、シートの動きにタイムラグが生じることでかえって違和感になることがあるため、あえて動かないシミュレーターを使うこともあるそうです。